最近、Intel N100というCPUを搭載したノートパソコンが市場で注目を集めていますね。
私も最近N100を搭載したミニPCを触る機会があり、想像以上に動くので驚きました。
このCPUは、低価格帯のノートパソコンやミニPCに多く採用されており、特に軽作業や学生の学習用途などに適した選択肢として人気があります。
しかし、これから2〜3年先を見据えると、Intel N100の性能ではやや心許ない場面が増える可能性があります。この記事では、その理由と、より長く快適に使えるノートパソコンを選ぶためのポイントについて解説したいと思います。
Intel N100の特徴と限界
Intel N100は、省電力性能に優れたエントリークラスのプロセッサです。このCPUを搭載したノートパソコンは、3〜5万円程度の手頃な価格なのにもかかわらず、文書作成、ウェブブラウジング、動画視聴などの軽作業には十分な性能を発揮します。
しかし、このクラスのCPUは基本的にコア数やクロック周波数が控えめで、以下のような限界があります
マルチタスク性能の不足
複数のアプリケーションを同時に使用する場合や、ウェブブラウザで多くのタブを開いた場合、動作が重くなる可能性があります。
高負荷作業に非対応
写真編集、動画編集、3Dグラフィックを使用する作業など、CPUに高い処理能力を要求するタスクには適していません。
将来のアプリケーションの要求に追いつけない
ソフトウェアやアプリケーションは年々高性能なハードウェアを必要とする傾向があります。そのため、2〜3年後にはIntel N100では最新のアプリケーションやOSの要求を満たせなくなる可能性があります。
長く快適に使えるノートパソコンを選ぶには?
ノートパソコンは一度購入すると数年間使うのが一般的です。そのため、短期的な価格だけでなく、長期的な使用を見据えて選ぶことが重要だと考えます。特に、CPUの性能はパソコン全体の快適さに直結するため、しっかりと確認しましょう。
Passmarkスコアで判断する
CPUの性能を客観的に評価する指標として、「Passmarkスコア」が役立ちます。このスコアは、プロセッサの総合的な処理能力を数値化したもので、目安として以下を参考にすると良いでしょう:
軽作業向け:5000以上
文書作成やウェブ閲覧がメインの用途。
標準的な用途向け:8000以上
複数のアプリを快適に使いたい場合。
快適な長期利用:10000以上
軽い動画編集やプログラミング、軽いゲームにも対応。
重たい負荷に対応:20000以上
本格的な動画編集や、高負荷のゲームにも対応
私としてはある程度長く使えるパソコンを買うなら、Passmarkスコアが10000以上のCPUを搭載したノートパソコンをお勧めします。
Passmarkは以下のサイトでまとめて公表しています。
ただ、トップから入ると目的のCPUを探すのが大変なので、Googleで
「(CPU名) Passmark」
を検索するとたいていは一番上に出てきます。
RYZENシリーズ搭載ノートパソコンがおすすめ
高性能なノートパソコンをリーズナブルに購入したい場合、AMDのRYZENシリーズを搭載したモデルを検討するのがおすすめです。以IntelのCoreシリーズと比べて、RYZENシリーズはコストパフォーマンスに優れています。
RYZENシリーズの特徴は以下の通りです。
1. 高いマルチスレッド性能
RYZENプロセッサはコア数が多く、並列処理に強いため、マルチタスクや高負荷作業に向いています。
2. 内蔵GPUの性能が優秀
多くのRYZENプロセッサには「Radeon Graphics」が内蔵されており、ゲームや動画編集にも適しています。
3. 価格帯が幅広い
エントリーモデルからハイエンドモデルまでラインナップが充実しており、予算に応じた選択が可能です。
例えば、RYZEN 5 5600HやRYZEN 7 5800Hを搭載したノートパソコンは、Passmarkスコアで10000を超えながら、比較的手頃な価格で手に入ることが多いです。
まとめ
Intel N100搭載ノートパソコンは、安価で省電力性能に優れた選択肢ですが、2〜3年後を見据えると処理能力に物足りなさを感じる可能性があります。一方、Passmarkスコアで10000以上のCPUを搭載したノートパソコンは、長期的にも快適に使用できる可能性が高いです。特に、AMDのRYZENシリーズはコストパフォーマンスに優れており、予算を抑えつつ高性能なノートパソコンを手に入れたい方におすすめです。
次回のノートパソコン選びでは、ぜひCPU性能を重視し、将来を見据えた選択をしてください!